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2024年正月。メメントモリという言葉を、心に刻む幕開け

日々随想

新年明けまして、おめでとうございます
本年も、どうぞよろしくお願いいたします

メメントモリ(memento mori)はラテン語で、「死を意識せよ」「いつか必ず死が訪れることを忘れるな」という格言です。
この言葉ほど、今年の始まりに当たって心に響く言葉はありませんでした。

みなさんもご存じの通り、元日から「令和六年能登半島地震」が起きました。
二日には、東京・羽田空港で日本航空機と海上保安庁機が衝突する事故が起き、こちらでは海上保安庁の乗組員5名の方が亡くなりました。日本航空機に乗っておられた乗員・乗客の皆さんが、全員無事に脱出できたのは奇跡です。

誰が、2024年の年明けがこのようになると思っていたでしょう?
昨年末、「ゆく年くる年」を見ていたときに、私は想像もしていませんでした。

古来、日本人は死を穢れとして忌み嫌ってきましたのに、その日本人の身の上に元日、二日と続けて起こった大天災と大事故は、私たち日本人を凍り付かせました。
年明けを寿ぐ言葉さえ、口にするのがはばかられるような気持ちになったのです。

これはなにかしらの天意ではないかと思います。
まさに「死を意識せよ」ということです。
もちろんそれは「明日は我が身か」と恐れたりうろたえることではありません。
しっかりと、充実した人生を生きなさいということだと思います。

どうしたら充実した人生を生きられるのかを、私はずっと考えてきました。
藤井聡太君や大谷翔平君のような、特別な才能がなくても生きられるものなのかと。
そもそも充実した人生とはどんな人生なんだろう?と。

美食を堪能すること?
仕事に打ち込むこと?
世界中を旅すること?

誰かに褒められること? 感謝されること?
いわゆる地位や名誉?

誰か、お手本になるような「充実した人生を生きた人」はいないのかしら?
そう思って私が思い当たったのは、『かもめ食堂』の主人公サチエさんでした。
フィクションの登場人物だから実在しない人だし、ストーリーもファンタジーだから現実味が無いのだけれど、それでも彼女の人生は充実している気がするんです。

はちゃめちゃなストーリーなのに、彼女の生き方が地に足がついているように感じるのはなぜかと考えたら、一つ一つの動作に無駄がない。茶道や武道の所作のようなんです。

よく見て、よく音を聴き、正対して、動作に集中する。

そうなんです。
私が思うに、振り返って「充実した人生だったなあ」と思える条件は、その時々の瞬間に心を籠めることなんです。

どんな行動かは関係ありません。テーブルを拭くといった行為でも心を籠めてするなら、一日をふりかえったとき、充実感があると思うのです。

いずれ来る死や、死後どうなるかなどは私にもわかりません。わからないから怖いと思うときもあります。
でも、今は生きている。
心を籠めて、充実して生きるように努めることができます。
そのことに集中しましょう!

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