手帳で夢を叶えた話。「実家から独立する部屋をみつけた」エピソード。
手帳に夢を書いたら叶うということを聞き知って、初めて書いた夢が部屋探しでした。
今日はそのエピソードをお話します。
【独立して家を出ようと思った理由】
当時私は正職員として私立学校に勤めていました。学校というところは、私学であっても男女に賃金差がないので、まあまあなお給料を頂いていました。
年齢は33才。父が早くに亡くなっていたので、母と二人で暮らしていました。
当時、一年間ほど母公認で付き合っていた恋人がおり、二人の間では結婚の意思も固めて、私は婚約者のつもりで付き合っていたのです。
それが突然「MIOKOさんのような、母ひとり子ひとりの人は、僕みたいな転勤のある男と結婚しないほうがいい」という理由で、別れることになったのです。
私はあっけにとられましたが、「それなら別れましょう」とその場ですぐに答えました。
もし彼が、私自身の欠点をあげつらったり、誰かほかに好きな人ができたからと言ったとしたら、泣いたり謝ったりして、なんとか別れずにすむよう懇願していたかもしれません。でも母の存在を理由にされたことで、瞬間的に気持ちが冷めたのです。
なぜなら、私が母と二人で暮らしていることは付き合う前から知っていたことで、私が自分でどうしようもないことを理由に別れようと言うのは卑怯だと思ったからです。
私が恋人と別れたと知ってから、母はお見合い話を捜すようになりましたが、誰もが「お嬢さんおひとりだと、やっぱりご養子さんでないとだめですもんね」と、言外にお見合い相手をみつけるのは難しいと言ってくるのでした。
年齢も年齢なので見合い結婚は難しいとは思っていましたが、年齢で断られるのではなく、母子家庭ということで断られたことで、私は自分と母が置かれている状況に気が付きました。
母は私が恋人と破局した理由を知らなかったので、お見合い話が無いという人たちに「養子を迎えようなんて思っていない」ということを伝えたらなんとかなると思っているようでした。
私は、自分が結婚できないかもしれないということよりも、母が世間から責められているような状況が可哀そうでしかたありませんでした。
早くに夫が亡くなったことも、子供を一人だけしか産めなかったことも、母の落ち度ではないのです。
それで、私は家から独立して、母と娘ではあるけれど互いに自立して生きていけるんですよということを世間にわかってもらうことにしたのです。
【部屋をみつけるためにしたこと】
私は、自分がどういう部屋を望んでいるかをノートに書きました。
そのへんにあった、なんの変哲もないB5のノートです。
書いたことは
・家賃 6万円
・実家と、職場に近い(徒歩で行ける)場所
・間取りは、玄関ドアを開けたときに、家のなかが見えない間取りであること。
部屋はふた間。キッチン、トイレ、浴室がついていること。
※ 間取りは文章だけでなく方角付きの図面にしました。
・期限はできるだけ早く
とだけ書きました。
【部屋がみつかるまでの経緯】
私は、これらの条件をノートに書いたとき、「この家賃では、望む場所に部屋はみつからないだろう」と思っていました。
というのも私が指定した場所は、高級とまでは言わないまでも古くからある住宅街で、そもそも単身者向けアパートがあるように思えませんでしたし、家賃ももっと高い相場のように思っていたのです。
それでも、私は自分が払える家賃に合わせて別の土地で捜したいとは思っていませんでした。
ノートに書いて、翌日か、翌々日のことでした。
私は昼休みに外へ出て、たまたま不動産屋さんのショーウインドウを見たのです。
そこにはなんと、私が描いた図と同じ間取りの部屋が、月6万円で紹介されていました。
それも、私が願っていたとおり家にも職場にも徒歩で行ける場所でした。
「こんなことってある?」と私は思いました。
よく不動産屋さんがするという釣り広告なんじゃないかと思いましたが、あまりにも条件通りだったので、一度聞いてみることにしたのです。
すると不動産屋さんは「今貼ったばかりですよ。30分前に!」と言いました。
「え?じゃあ、借りれるんですか?」と尋ねると、ちょっと困った顔つきになって、「今すぐにはお貸しできないんですよ」と言われました。
「というのも、十年以上借りていた人が出たあとで部屋がとても汚いんです。それで修理しないといけませんし、阪神大震災で外壁にヒビがいっているのを、あの部屋を基地にして直そうと思っているのでね」という理由でした。
「どれくらいかかるんですか?」というと、「3か月か、だいたいそれくらいですね」とのことでした。
【願いは、願った以上に叶う!】
私が驚いたのは、そのことでした。
私にも、母を説得する時間が必要だったのです!
もし「今すぐにでも入れますよ」と言われたら、私は母の許しを得ないままに引っ越すことになって、喧嘩別れになっていたでしょう。
でも3か月間、不動産屋さんの都合で入れないならば、安心してゆっくりと説得できます。
私は「独立するための部屋」を願いましたが、その部屋に引っ越すにあたっての、母を説得する時間まで実現したのです。
加えて不動産屋さんは、壁、畳、ふすま、流し台、給湯器、お風呂場、風呂釜、それらをすべて新しくリフォームしてくれました。
これも、ノートには書かなかった願いです。
実のところ、私は戸建ての実家にしか住んだことがなかったので、他人が使った流しや、お風呂場を使うことの気味悪さまでは想像できていませんでした。
でもこうして、全部新品にしてもらえたら、どれだけ気持ちよく住めたことか!
これが、「願いは願った以上に叶う」ということです。
宇宙か、神様か、願いを叶える係の天使かわかりませんが、彼らは私たちの願いを聞いて、お願いしていない周辺部分まで、まるっと含めて叶えてくれるのです。
【結果】
最初は「生活費が二重になるのはムダ」だとか、「結婚前の娘が家を出るなんて世間体が悪い」とか「私を捨てて行くのか」とか、怒りに怒っていた母でしたが、ゆっくり時間をかけて冷静に話をしたことで、最終的には許してくれて、引っ越しの手伝いまでしてくれました。
古いアパートでしたが、部屋の中はきれいで、とても住み心地が良かったです。
手帳に願いを書くと、オートマチックに願いが叶います。それに加えて、書いていない関連する願いまで実現するのです!たとえば「新しいドレスが欲しい」と書いたら、それに合う靴やアクセサリーまで一緒に手に入るような感じで!
私はこんな素敵な体験を、皆さんにもして欲しいと願っています!
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