シュレーディンガーの猫からの「願望実現」の原理を考察。私が手帳に一行書いただけで、家を建てられた理由は?
願望実現とは?
世に言われている「願望実現」とは、みなさんがなんとなく感じていらっしゃるように、毎日勉強して英検一級に合格したという成功譚とは違います。
どういう違いがあるかというと「願望実現」には、プロセスと結果の間に関連性がありません。
正確にいうと無くはないのですが、毎日勉強したこと(=プロセス)で、英検一級に合格できた(=結果)というほどに、明確な関連性が見えません。
無いわけではないけれど、人間には見ることができない関連性なので、願うだけで努力なしに結果を引き寄せる「引き寄せの法則」と言われたりするのです。
シュレーディンガーの猫
引き寄せがなぜ起こるか、どういうメカニズムなのかについては、素粒子物理学を用いて説明する人がいます。私も「シュレーディンガーの猫」という思考実験について初めて知ったとき、だから願望実現が起こるんだなと思いました。
「なんの話?」という方に、シュレーディンガーさんがお墓で怒り出すくらいに端折って説明すると、木の箱の中にいる猫が生きているか死んでいるかは、それを観察している人の意識によって決まるという思考実験の話です。
Aさんが「猫は生きているだろう」と思いながら箱を開けた場合、中の猫は生きて現れるし、「死んでいるだろう」と思いながら箱を開けたら、死んだ猫を発見するということです。
思考実験ですから、本当に箱と猫を使って実験するわけではありません。念のため。
(シュレーディンガーさんの思考実験が、素粒子物理学でどのような役割を果たしているかを説明するのは、今回の記事から離れるので割愛します)
木箱の中の猫は、見えない未来と同じ
大切な点は、見えない木箱の中の存在を「猫」ではなく「未来の現実」だと考えてみるとわかります。観察する私が「未来はこうなるだろう」と推測したようになるということは、そのまま「願望実現」そのものではないですか?
結果に対して観察者はなんの努力もしていません。ただ推測しただけです。心の内で思っただけです。
これを英検一級合格のエピソードで説明するなら、「私は来年、英検一級に合格する」と思っただけで、特に努力せずに、翌年本当に合格したということになります。
「うーん、それはいくらなんでも無理だろう」と思った方は、挙手をお願いします。
シュレーディンガーさんの思考実験では、「猫は死んでいるだろう」と思った人は死んだ猫をみつけます。無理だと思った人は、不合格の未来をみつけるでしょう。木の箱の中身(未来)は目に見えないのに、死んでいるだろうとか、無理だろうとか決めてかかるのはなぜですか?
一行手帳に書いただけで、家を建てる未来を引き寄せた話の裏側
私は一行手帳に書いただけで、家を建てる未来を引き寄せたと「夢を実現する手帳術 | つるばら荘便り (nicca-branding-diary.com)」で書きましたが、それには裏話があります。
手帳に書いたのは一回だけですが、結婚して二十年くらい、理想の家について夢想していたのです。
夫がマンションを購入していたので、将来的に家を建てる必要性はなかったのですが、売り家のチラシを見たりするたびに理想の間取りについて思いめぐらしていました。お屋敷町を歩くのも好きで、外観や外構などにも自分なりの好みを持っていたのです。
私は「いつか家を建てるかもしれない」とは思っていませんでしたが、「家を建てる未来は無い」とも思っていませんでした。そして、もし家を建てるとしたら、こんな家がいいなあと夢を温めてきたのです。
願う未来を否定しないこと、夢を抱き続けることが、願望を実現する原理だと私は思っています。
特に手帳に書くと効果的な理由
手帳に願いを書くことが、願望実現を確実にする理由は、砂場に指で書いた文字と、ペンで紙に書いた文字の消えやすさの違いかなと思います。
心の中で一回「〇〇だったらいいなあ」と思うことは、砂場に指で書いた文字と同じで、すぐにかき消されてしまいます。
同じように一回だけであっても、紙にペンで書いた文字は消えません。意識にしっかりと残り、読み返すたびに、何度でも願う気持ちを新たにし、強めることができます。
読み返すたびにというところ、大事なところですから下線を引いておきました。
願望を実現する、夢を叶える、願望を引き寄せる・・・・・・そのためには、願う気持ちを反復する必要があるのです。
そのためには、どこかの小さな紙きれに、一度書いただけではダメで、手帳のように毎日使うものの、よく目に見える場所に書いておくことが重要なのです。
もっと言えば、毎日書くともっと効果的です。
毎日目に入ったり、毎日書けばそのたびに、願う気持ちが強化されます。すると、願望の実現が早くなるのです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。