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自ら「集客できるECサイト」を作るクリエイターであり、集客できるwebクリエイターを育ててもいる、原美穂さんのインタビュー

起業人インタビュー


  本日は、福岡でWeb制作をし、また教えてもおられ、商工会などでの講師活動、国の相談機関でコーディネーターもされている原美穂さんにお越しいただきました。

 高校生と中学生のママさんでもあり、犬と猫を飼い、ご主人のお弁当も毎朝作られている千手観音のような方です!

 

原美穂さんプロフィール

  • 生年月日 昭和48年6月10日
  • 血液型 AB型

生まれも育ちも福岡で、福岡の西南学院大学を卒業後、IT企業に就職。
以降、ホームページ作成やパソコン関係の講師などIT系の仕事をする。
結婚を期に、いったんIT業界から退くが、個人事業主として制作の仕事を再開。

屋 号 : Riry Design Labo
ブログ : RIRY DESIGN LABO    https://ririchiko.com
デザイン講座 Riry Design Labo  https://ririchiko.com/consulting/


制作HP例    
広川町観光協会https://www.hirokankou.org/
茶の葉堂 https://shop.chanohado.com
Bio Medi   https://biomedi-skin.com/

           

 

― たいへんご多忙なところ、お時間を取って頂いてありがとうございました。

原さん: いえいえ。お久しぶりです。

― 原さんとはネット上でのお付き合いが長いですが、福岡と東京とで二度お目にかかったことがあります。

原さん: そうでしたね。

 

― 本日は40代から花開いた原さんの「お仕事ヒストリー」を、読者の方々のセカンドキャリアプランの参考にさせて頂きたいと思っております。よろしくお願い致します。

原さん: はい。よろしくお願いします。

 

Web制作の仕事とは

 

― そもそもWeb制作と言うのがどういうものかがわかっていないので、どのようなお仕事をされているのか教えていただけますか?

原さん: はい。webサイトを作っていますということなんですけど。
 より具体的に言うと、ホームペジ、ブログ、LP、ECサイトを作っています。

 

― webサイトとホームページの違いもよくわかっていないのですが。

原さん: webサイトというのは、ページの集合で一冊の本のようなものです。               ホームページというのは、そのwebサイトの最初のページのことです。

 

― ついでに聞いてしまいますけど、ホームページとブログは違うものなんでしょうか?

原さん: ブログは最初、個人の公開日記として使われていましたよね。

  ホームページは情報を自由に設計して開示するためのもので、ブログは情報をどんどん更新できるシステムのことです。更新できる代わりに自由に設計しにくいです。

 

― イメージ的には日記帳と白紙の違いでしょうか? アナログ人間なのでどうしても、例えを使わないと腑に落ちないんですが。

   日記帳として、あらかじめ年月日とか天気を書く欄があって、日々の記録だけ書けば良いのがブログ。それに対してホームページは、白紙の紙に、必要な欄から作って記事を書いて行く・・・

  話がそれてすみません。まだLPとか、ECサイトとかも、わからないんですけど。 

原さん: LPはLanding Pageの略ですね。広告をクリックしたときに表示されるwebページのことです。
 たいていは一枚のみで、商品やサービスの説明がたくさん書いてあって、契約成立まで完結するように作られています。

― つい「注文する」をクリックしてしまう、あのページのことですね! 

 

― ECサイトというのは? 

原さん: Electronic Commerce Siteの略で、インターネット上で商品を販売するWebサイトのことです。
 買い物かごが設置されていて、紹介されている商品を買うことができるページは使われたことがありますよね? あれのことです。


― はい。よく利用します(笑)


SEO対策も含めた「集客できるECサイト」を作る



原さん: 私は今、SEO対策も含めて「集客できるECサイト」を作ることに力を入れているんです。

― SEO対策! 良く聞く言葉ですね。これは私も知っていますよ。
 お客様に検索されたとき、検索結果の順位が高くなるように対策することですよね?

 検索結果の一ページ目に自分のサイト名が紹介されていれば、それだけクリックしてもらいやすくなるので、ネットで仕事をしている人は皆、力を入れています。

原さん: そうです、そうです。
 私はそのSEO対策をした上で、サイト内の集客の動線を作り、分析して、改善したり、LPや紙のチラシ、名刺を作ったり、広告を出すことなどもします。

― 紙のチラシもデザインされるんですか? 意外でした。

原さん: はい。商品と一緒に入れたり、配布したりする用に作ることもあります。

 webサイトを作って終わりではなく、集客できるまでフォローするようにしていますので。

 

 

― 集客できるまでフォローして頂けるのは、依頼者としては有り難いですし、原さんとしては、すごいセールスポイントになりますね! 
 契約のときに「集客できるまでフォローします」とおっしゃるんですか?

原さん: どうしても集客ができるものを作りたいというご意向のお客様の場合はですね。

 そういう方には、最初の時点で「ホームページを作って終わりではなくて、集客の動線を作るまで計測したり、改善したり、コンテンツを作るところまで含めてやります」と言います。

 ご依頼が制作だけのときは、制作してお納めするだけですが。



― フォローしてくださいっていうご依頼のほうが多いですか?

原さん: 半々くらいですね。

― それも意外ですね! フォローが必要ない方は、ご自分でなさるんでしょうか。

原さん: コンサルタントの方が付いていらっしゃる場合もありますね。

 私とコンサルタントの方が話し合って、私は作るだけということもありますし。
 そういうときは、コンサルタントさんの指示通りに作ります。


 ― ちなみに、お値段はどのように?

原さん: それぞれの作業の見積もりを出して、積算していきます。

 テンプレートに当てはめるだけのもので良いとか、画像も保護しなくて良いような場合は、お安くできます。

 でもすべて作り込んで、オリジナルのフォーマットで、ECサイトも構築するとなると、お値段はそれなりになりますね。

― 集客できるようになるまで計測してやり直す場合は、追加料金が発生するんですか?

原さん: それは契約が半年とか一年とか期間が決まっているので、期間内なら追加料金は発生しません。
 ですから、契約期間中に結果が出るように、最善を尽くします。

 絶対に売上げを上げる努力をするんです。
 でも「確実に」、とか「どれだけ上がります」とかは約束できないですからね。

 いまのところ、売上は上がるので、結果には納得していただけています。

― ECサイトの構築というのは、ショッピングカートがついていて、「カートに入れる」とか「元にもどす」とか「注文」とかができる、あの機能のついたページを作るってことですね?

原さん: はい、そうですね。

 楽天のようなモールに出店すると、それだけで集客できますけど、そうでなければ、お店が自分で集客しないといけないんです。
 ECサイトの構築というのは、商品が売れるようにデザインして、作り込んでいく作業ですね。

― 商品の写真を見やすく並べるとかですか?

原さん: そうですね。第一に、そのショップの世界観を出していくことを大切に考えています。

― 「世界観」を理解することはとても大切ですよね。そこがちゃんと表現されていないと、差別化できませんからね!

原さん: そう、世界観を理解した上で商品をわかりやすくカテゴリー分けしたり、バナーをつけてキャンペーン商品を出したりとかの作業をします。

 



原さん: ECサイトを構築するのにはすごく時間も手間もかかるんですよ。

 商品を登録するだけではなく、紹介のページとか、たくさんページも作らないといけないし、説明文が不十分な場合は、私が書いたりもしますし。  

 

― 写真や説明が多いと信頼できるので、つい買ってしまいますからね。大事なお仕事ですね。
 ちなみに、どれくらい時間をかけられるんですか?

原さん: 一ヶ月~二ヶ月。商品点数が多いお店の場合は三ヶ月くらいはかかりますね。

 まあ、最初から完璧を目指すのではなく、とりあえず出してみて、改善していくんですけれど。

 

 

 

三時間半睡眠で、一日中ほぼ働いています

― 一つのお仕事が完結するまでに時間がかかるんですね。
  それをいくつも抱えていらっしゃるんですから・・・
  すっごくお忙しいんじゃないですか?

原さん: すっごく忙しいですね(笑)


― 一日、何時間くらい働いてらっしゃいますか?

原さん: ほぼ。ほぼ働いてますね。

朝起きてすぐの犬の散歩と、家事。子供の送り迎え以外は、ほぼ仕事をしています。



― えええええ?
  何時に起きて、何時に寝ていらっしゃるんですか?

原さん: 5時に起きて、寝るのは1時半ですね。


― 3時間半しか寝ていない!
  ご家族が多いから、買い物も毎日なさいますよね?

原さん: 買い物は、母が来てくれるときは母がしてくれますけど、来ないときは私です。
 でも良く来てくれるので、そのときは家事全般をすべて母に任せています。


― お母さまが近くにいらして良かったですね!
  三食ちゃんと食べてますか?

原さん: 私はしっかり食べてますよ。


― ホントに? おにぎりをかじりながら、キーボード叩いたりしてません?

原さん: ああ! しっかりと椅子に座って食事を摂るのは夕食だけです。
 朝とお昼はテキトーですね。


― やっぱり、納期のある仕事はそうなりますよねー。

 

 

原さんがweb制作をはじめたきっかけは?

  

 ― ところで、原さんは、web制作という仕事をどうして始められたんですか? 

原さん: 大学4年生のときに、アルバイトしていたプロバイダのショールームで、そこのホームページを作ることになって、社長に習いながら作ったことがありました。

 今の作り方とは違うんですけど、基本は同じhtmlを使うもので、それで基礎ができたんです。その経験が大きかったですね。

 htmlとは何でしたっけ? 

原さん: WWW(World Wide Web)いわゆるインターネットの世界で、ウエブページを表すために使うプログラミング言語です。 

― そういうと、私がパソコンを使い始めた25年前は、WWWって言ってましたね!

原さん: 結婚してブランクがありましたし、ホームページを制作しようなんて気は全くなったんですが・・・。

 パートにも行ったりはしてたんですが、子どもが幼稚園に行っているときとか、家にいる暇な時間、私ずっとネットサーフィンをしたりゲームをやっていたんです。

 ふと、ネットゲームをやっているときに「この時間が無駄だな」と思って。

 この時間をお金稼ぐことに使おうと思って、アフィリエイトを始めたのが、始まりなんです。

 

始まりはアフィリエイト


― 始まりはアフィリエイトだったんですか!

  ECサイトやオンラインショップで販売されている商品を、自分のウェブサイトで紹介して、その商品が売れたときに、売上げの一部が還元されて、収入になるんですよね!
  私もA8ネットとか始まってすぐの頃、やろうとしたことがあります! 

原さん: そうなんですか(笑)

 アフィリエイトを始めるにあたって、自分のホームページが必要になったので作ったんです。そうしたら、もっとカッコいいのを作りたいなと思うようになって…。それで、アフィリエイトよりもホームページの制作のほうに興味が移ったんです。

 

 

ビジネスマインドはデザインスクールで学んだ

 
原さん: 大学生のときからやっていたことだったので、できるんじゃないかと思ってやってみたらできて…。その勉強がとても面白かったので、web制作のデザインスクールに入ることにしました。

 そこでは、もちろんデザインのことや作り方のことなど、更に色々学んだんですけれども、「デザインで稼ぎましょう」みたいなスクールだったので、主に集客のことを学びました。

 稼ぎ方とかビジネスマインドは、そのスクールで教えてもらいました。

 それから独学でWordPressとかLPの作り方とかデザインを学んで、まあまあ見られるものが作れるようになってきたので、これを仕事にしようと思ったんです。


― WordPressといえば、私のこのサイトもWordPressで作っています。
 さっき原さんがお話くださったように、ホームページを作るにはhtmlを使って、自分で構築しないといけなかったのが、WordPressというコンテンツマネジメントシステムを使うと、htmlのコードがわからない人でも作れるんですよね。

  私ごとですが、2013年頃、「これからはWordPressだ!」とか書いてある本を読んでブログを作ったんですよ。
 でも、そのときはほとんどの解説が英語で、文章のフォントも好きなように変えられなくて、結局放置してしまいました。 

 今は使い方を解説しているサイトもたくさんありますし、WordPress自体が日本語対応になっているので楽ですけれど・・・。 
 それを独学でって、本当に尊敬します。

 

「web制作できます!」から「集客できるホームページを作ります」まで


原さん:
 いやいや(笑)

 まだ全然未熟だったんですけど、でもそれでweb制作できますって言い始めたんですよね。そうしたらすぐにお客さんがついてくださって。
 お客さんのサイトを作る過程で追い詰められて、スキルが磨かれて行って今に至る感じですね。

 そうして仕事を始めてから、「ホームページを作って終わりだったら集客できないな」と思うようになりました。

 それと、お客さんのサイトを作りながら「ホームページを作っても、この人絶対にこれで稼げないよね。このページから収益が発生しないよね」と思うことが多かったので、「ホームページ制作に集客のアドバイスをつけたらどうだろう?」って思いついたんです。

 それで「集客できるホームページを作る」と謳(うた)って、アドバイスだったり、広告の運用だったり、そういうサービスもつけるようになっていったんです。

 

Web制作の先生を始められた理由

 

私みたいに困っている主婦を稼げるようにしてあげたい!

 

 「Riry Design Labo デザイン講座 https://ririchiko.com/consulting/」で、Web制作を教えていらっしゃいますけど、人に教えようと思われたのはなぜですか?

原さん: 私自身が、夫の収入がだんだん下ってきてしまって、必要に迫られて自分で仕事をするようになったんですよね。

 私みたいな主婦で、子供が小さかったりして、外で長時間働けないけどお金が必要。そういう人はパートで4~5時間働いてもたかがしれている。
 だから、自宅でたくさんお金を稼げる選択肢もあるんだよということを伝えたかったんです。

 私が出来た。私にも出来たので「だからあなたも出来るんじゃないの?」っていう感じで始めました。

 私みたいに困っている主婦を稼げるようにしてあげたいという思いでしたね。


 素晴らしい動機ですね!

  実際に学ばれた受講生の声を読ませていただきましたが、今伺った、「困っている主婦を稼げるようにしてあげたいという思い」が、実現していることがわかります。 

 

生徒さんに伝えたい! スキルよりも集客力

   
― 今まで伺ってきたプロセスを考えると、原さんが今、生徒さんに教えて上げていることって原美穂スペシャルというか、原さん独自の内容ってことですよね? オリジナルですよね?

原さん: (笑いながら)私のオリジナルのものなので、王道のやり方じゃないかもしれないし、正しい方法じゃないかもしれないんですけど。それでいいんです。

 スキルが高ければ売れるわけじゃなくて、正直スキルって、そこそこでいいんですよ。

 それよりも、お客様とつながる方法だったりとか、集客する方法のほうが大事で。
 私は生徒さんたちに、そこを教えたいんです。


 web制作自体は誰でもできます。正直なところ。
 やろうと思えば誰でもできることなんですよね。そんなに難しいプログラミングじゃないし。

 WordPressでは、ややこしいプログラミングとかできなくても簡単に構築できるんですよ。デザインさえできれば。
 画像を作ることさえできれば、簡単に構築できるし、苦手だったらそこを他人にやってもらえばいいんですよ。外注すればいい。

 

 私がなんで不完全なまま仕事を受けたかというと、できないところは教えてもらっていたんですね。できる人に。

 お客様から頂く制作費の中から、「外注費」を自分で支払って、できないところは他人にやってもらう。そういうやり方も大事なんじゃないかなって思うんですね。

 何も全部できる必要はないんです。

 だから生徒さんにも、どうしても苦手なことはしなくていいよって言っています。

 

― そんなふうに先生に言ってもらえると、なんだか気が楽になりますね。

原さん: ただ、web全体をプロデュースする力は必要なんですけれどね。

 プロデュースして、中の細かい作業は他人にしてもらってもいい。

 全体を見る力、ディレクション(管理)する力、集客する力さえあればweb制作ってどうにでもなるんです。

 自分ができないことは、スキルの高い人なんていくらもいるので、やってもらったらいいんですよ。

 

― なるほど!コロンブスの卵的な考え方ですね!
 自分が収入を得たい仕事だったら全部できなきゃいけないと思うし、スキルを高めることをまず一番に目標にしてしまいますからね。

 その目標が高すぎて、なかなかモノにならないっていう人が多いと思うんですけど。
 原さんみたいに考えられたら、細かいところでつまづかずに、もっと先の大きな仕事ができる気がします。

原さん: スキルばかりを磨こうとする人は、それで終わってしまうと思うんですよね。成長しない。

 ランサーズとかクラウドワークスとか見てみたら、スキルはすごく高いけど仕事が取れていない人がたくさんいるんですよ。

 プログラミングとか技術的なことを教えてくれるスクールはたくさんあるけど、そういうところに行っても、稼げるのはせいぜい月に二~三十万円だと思うんです。それだと意味ないじゃないですか? せっかく起業するなら。

 だから集客力ですね。集客力さえ身につければ、あとはどうにでもなることですよ。


集客力を身につけるには?


― でも、起業家の皆さんが一番困っているのもそこですよね。集客力が身につかないところ。

  今流行のClubhouse でも、「どうしたら集客できるか」「どうしたら商品が売れるか」ばっかり話していますよ。 だから、もし集客力が身につく方法を伝授してくださるなら、原さんはすごい先生ですよ!

原さん: 集客出来ない生徒さんは、私のところにもいます。
 集客出来る人と出来ない人の決定的な差は、私が言った以上のことをしたり、私が言ったことを即実行するかどうかですね。

 集客する方法を聞く人は多いけど、実行する人はほんの一握りだと思うんですよね。聞くだけで満足してしまって、みんな動かないんですよ。

 私も色んな人を見てきて思うんですけど、ノウハウばっかり聞いてそれを実行しないっていう人がとっても多いです。

 行動力とか継続力はとても大事なんです。これに尽きると思いますね。

 

 言われたことをちゃんと実践できるかどうか。

 しなくちゃいけないとわかっていても、何も行動しない人は、いつまでたっても稼げるようにならないです。

 

 私は、生徒さんたちにガンガン稼げるようになってほしいんです。自分の力で仕事先を開拓して行ってほしいんですよね。

 だから、開拓する方法を教えているんですが・・・。

 

仕事は人が運んで来てくれる

― もし伺ってもいいなら、仕事先の開拓方法を教えていただけますか? 

原さん: 私は集客には人脈が一番大事だと思っているので、人脈を作るための努力をしなさいと、いつも言っているんですけど、一定数の生徒たちは動かないですよね。だから集客できないんですよ。

 それができる人は、どんどん仕事を取れるようになっています。

 

― 人脈を作って仕事を得ていく。

原さん: やっぱり、仕事は人が運んで来てくれるので。

 仕事を依頼するときって、よりスキルが高くて安いということよりも、信頼できる人脈からの紹介のほうが強いんです。

 スキルが高い人より劣っているとしても、信頼できる人からの紹介のほうを取るんですよ。みんな。

 だから、人との関係を作れなかったら仕事は取れないです。
 誰かの外注先になるにしても、その人との関係が大事じゃないですか?

 クラウドソーシングでたまたま選んでもらうこともあるかもしれないけど、それってとっても確率が低いし、割と奇跡的なことなんですよね。

 

― クラウドソーシングって、企業がネット上で、不特定多数の人に業務を発注することですよね。

 スキルのある人と、その能力を求めている人とを結びつけて、業務委託する。

 原さん: はい、そうです。そこで、仕事を取ろうと思っても、単価は安いわ、選ばれないわで、心が折れると思うんですよ。

 そんなところでスキルを磨いて選ばれようとするよりも、人脈作るほうがずっと楽です。
 だけど、人脈を作る行動ができない人が多い。

 web制作で稼ごうと思ったら、人脈を作ることができないと難しいと思いますね。

― いろんな所に行って「私、web制作しています」って言ってくるってことでしょうか?

 

原さん: それだと異業種交流会で名刺配って来るのと同じで、誰も仕事を頼んでくれないから(笑)

 

― 生徒さんたちには、名刺配り以上の方法を教えてあげるわけですね!

原さん: そうですね。

 人それぞれに一番適した人脈の作り方があるので、生徒さんによってアドバイスは変わります。

 web制作が向いていない人には、向いている道を進むことをオススメもしますよ。別の業種でも集客できるようにとか。

 

 生徒さんの一人に、すごくスピリチュアルな世界が好きで、web制作の勉強もしていた人がいて、その人なんかは、スピリチュアルなことが好きな人たちの中で「web制作ができる人」というポジションを確立して、お仕事をずっと継続して依頼されていますね。

 

 だから、誰彼なしに「この方法でやりなさい」とは言わないです。その人が置かれている環境だったりとかを見ながら、より良く集客できるようなアドバイスをしています。

 私は自分の経験からしか言えないんですけど、みんなそれぞれのやり方で、仕事を取って来ていますね。

 

 

大器晩成の人生

― お話を伺っていると、好きなことって自分を助けてくれるんだなと思いますね。

 原さん: そうですね。私は物を作るのが好きなんですね。いっときは小説家になろうと思って、小さい賞を取ったこともあったんですけれど。

 文章よりも形になるものを作りたいなと思って、今の仕事をしています。何にしろ作るのが好きなんですよ。

 

― 人間の道ってどこで開かれるかわからないですね。

原さん: そう思いますね。

 中学のとき手相を見てもらったことがあるんです。

 そのときに「大器晩成やね、年取ってから成功するよ」って言われたんですけれど、何かそのとおりになっているなって思います。

 

― 原さんがどんどん稼げるようになったのは何歳くらいですか?

原さん: 42、3くらいですかね。40代前半ですね。

30代後半から、web制作をはじめて42、3くらいですかね。

 

― このブログでは。40代、50代、もしかしたら60才間近の人にもお伝えしたいと思ってインタビューさせて頂いているんですけれど、もし造形が好きでセンスがある人なら、原さんのようにできるかもしれないですか?

 

原さん: できると思いますよ。私が相談を受けた70近い人にも、向学心の強い、学ぶことに意欲的な人がいらして、「先は短いかもしれないけれど、自分でできる限り稼いで行きたい」って言っていて。そう言う人をみていると、年齢は関係ないなと思いますね。その人次第ですね。

 

原さんのこれからの夢は?

― 最後に原さんのこれからの夢とか、もっとこうしていきたいとかおありでしたら、お聞かせください。

原さん: 今やっていることが本当にやりたかったことなので、いつまでも続けて行きたいです。

 web集客って、みんなのためになることだからですね。

 新しい集客方法とかどんどん出てくるので、今こういう人たちにはこの集客方法がいいとか常に最新の情報を勉強して、それを使って人にアドバイスすることを続けて行くことが私の目標ですね。

 

― 素晴らしいですね! 今やっていることがベストって言い切れる人なんてそうそういないですよ。素晴らしい!

   お話伺いながら思っていたのは、原さんが成功された要因は、いつも自分だけじゃなくて他人にも良くなるように考えていらっしゃるからだと。

    自分が儲かるためとか、自分の仕事を探すとかじゃなくて、原さんがそれをされることによって、された人も幸せになるってことを常に思っていらっしゃるので、それで応援してあげようという人が現れて来るんじゃないでしょうか。

 

原さん: 「自分が自分が」って、自分の利益だけを追い求めるのはみっともないなって、そんなふうにはなりたくないなって思っています。

 主婦だから、夫が最低限の金額は稼いできてくれるし、そんなにガツガツしないスタンスでやっていこうって常に思っています。

 

― 自分が自分がって、自分の利益だけを追い求めないことが、利益につながるというパラドックスを、私もぜひ読者の皆さんにお伝えしたいです。

 

今日はお忙しいところを、お時間取っていただいてありがとうございました。

 

インタビューを終えて


 今回お話を伺って、感銘を受けたことが二つあります。

 一つは、事業を始めるとき、全部ができるようになるまで待たないで良いという考え方をされているところ。
 仕事全体を把握できているなら、できない作業は外注すればいいという考えを最初からお持ちだったことに驚きました。

 一つは、「仕事は人が運んできてくれる」という考えをお持ちのところ。
 売らんかなの営業活動とは違う、人対人の関係を大切にしていらっしゃるところです。
 原さんが、出会った人が幸せになれるように願える方なので、人脈も自ずと出来ていくのでしょう。 

 自分だけが稼げれば良いというのではなく、クライアントさんも生徒さんも稼げるようにしようと考えて、日々、仕事を作り出しておられる姿に強い感銘を受けました。

 仕事だけでなく、座って食べるのは夕食だけという忙しさの中でも、お子さんの勉強を見てあげたり、家庭を大切にしていらっしゃるところなど見習いたいと思いました。

                インタビュアー望月美櫻子 2021年2月21日

 

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