私が夫となる人と出会うまで(1)50回くらいのお見合いの果てに
そもそもなんですけど、結婚する気がなかったんですね。私。
お見合いは、母の顔が広かったので、21才くらいから50回くらいしてますけど。
まったく乗り気じゃなかったんです。
※21歳のころ、従妹の結婚式でのスナップ写真
今思い返しても、理由は特になかったと思います。
私たち世代は「ピーターパン症候群」と呼ばれていて、私もその一人。いわゆる大人になりたくない人だったからかもしれません。
結婚て、究極な大人の行動ですもんね。
世間的には、女性の適齢期は23才くらいと考えられていて、クリスマス(25才)を過ぎたら「行き遅れ」の烙印を押される時代でした。
でも、男女雇用機会均等法ができたのもこの頃で、女性もどんどん働けるようになりましたし、キャリアウーマンになって行きたい人とかも出てきました。
私のまわりには、キャリアウーマン志向の人はいなくて、総合職に移る人もいなかったですね。
みんな、なんとなく25才くらいまでには結婚して退職すると思っていたんです。
私みたいな人でさえ、なんとなくそうなるのかなと思っていました。
でも、お見合いで出会う人、出会う人、みんな面白くない。話をしていて楽しくない。
「こんな人と結婚するの? 私?」って思ってました。
だから、お見合いから帰って来たら、玄関で靴を脱ぎながら母に、「このお見合い断ってねー」と言ってました。
29才の頃でしたか、今思えば、最後から二番目のお見合いをしたときのことです。
お相手は見た目も良くて、感じも良くて、年も2~3才上で、省庁のお役人だったけれども関西地域内でしか転勤がないという、「優良案件」だったんです。しかも、私を気に入ってくれて、3度目くらいにデートしたときに、エメラルドのペンダントをプレゼントしてくれたんですよ。
非の打ちどころのないお相手だと、私自身思っていました。
でもそのとき職場の同僚に私は言っていたのです。「掃除したりご飯作ったりはできると思うけど、そこでエプロンを取って、じゃあ失礼しますって、言いたくなる感じよ」って。
全然気持ちの悪い人じゃなかったんですよ? ギトギトした感じとかじゃ全然ないんですけど。
この縁談を断ったらバチが当たって、独身のまま野垂れ死ぬだろうと思ったんですけど、お断りしました。
結婚て本当に難しいです。
戦前みたいに、顔も見ないで結婚するとかが当たり前の時代ならともかく、「なんとなくいやだ」と思ったら、やっぱり結婚はできません。
私の場合は仕事もあって、男女間に賃金格差が無く結構良いお給料も頂いていたので、それでよけいに焦る気持ちもわかなかったんだと思います。
それに、話をしていて面白いという点がとても重要だったんですよね。今思えばですけど。
夫は、会ってからずっと冗談ばっかり言っていて、何がほんとうかわからない人だったので、それで決めたような気がします。
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